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人の消化酵素で分解できない成分で、お腹の調子を整えるなど有益な作用をもたらすことから、第6の栄養素と呼ばれることもあります。
食物繊維は、海藻や果物、野菜に多く含まれる水溶性(水に溶ける性質)のものと、玄米などの穀物や豆類、きのこに含まれる不溶性(水に溶けない性質)の2種類です。水溶性食物繊維は水に溶けるとネバネバするのが特徴で、糖の吸収速度の抑制や、コレステロール・ナトリウムを排出する働きがあるため、生活習慣病予防に役立ちます。一方、不溶性食物繊維は繊維質が強く、腸を刺激して便の量を増やすなど、腸内環境の改善に貢献。どちらも腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果があることから、積極的な摂取が推進されています。
執筆者:管理栄養士 野口久美子