メディア担当の方
【目的】
バナナは、日々の活力源として広く食されている、最も栄養バランスに優れた食品の一つである。活力あ
る生活を送るために重要な骨格筋のエネルギーは、筋細胞内のミトコンドリアが産生している。ミトコンドリアはエネルギー代謝に直接関わる細胞内器官であり、骨格筋におけるミトコンドリア活性は筋持久力を左右する重要な要因である。そこで本研究では、我々が新たに開発した「発酵青バナナ末」が培養筋細胞ミトコンドリアに与える影響について検討を行った。
【方法】
ATP 産生試験
マウス横紋筋由来細胞株 C2C12 細胞を用いて、ATP 産生試験を行った。C2C12 細胞に発酵青バナナ末を添加、培養後、ルシフェラーゼアッセイにより ATP 産生量を測定した。同時にタンパク質定量を行い、タンパク量あたりの ATP 産生量を評価した。
ミトコンドリア関連遺伝子測定試験
C2C12 細胞に発酵青バナナ末を添加、培養後、total RNA を回収し cDNA を合成した。cDNA を鋳型として、real-time PCR によりミトコンドリア関連遺伝子の発現量を測定した。
【結果】
発酵青バナナ末を添加した C2C12細胞で、ATP産生量の有意な増加が認められた。本結果から、発酵青
バナナ末がミトコンドリア活性化能を有することが示唆された。 また、同粉末を添加した C2C12 細胞で、ミトコンドリア脱共益タンパク質3(UCP3)の発現量が有意に増加した。UCP3 は骨格筋細胞で高濃度に存在し、エネルギー消費の増加に関与すると報告されている。その他、ミトコンドリア関連遺伝子の発現に与える影響について、検討中である。
これらの結果から、「発酵青バナナ末」は、免疫賦活能に加え、筋細胞のミトコンドリア活性化能を有することが示唆された。
発酵青バナナ末が培養筋細胞ミトコンドリアに与える影響
キーワード 発酵 , 青 , バナナ , 培養 , 筋細胞 , ミトコンドリア
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